top of page

​​新しい家族を迎える前に

○犬猫に限らず、動物を飼うということは大変なことです。

動物たちは私たちと同じように「命」ある存在です。

家族の一員としてその命が尽きるまで10年20年・・

飼い主としての責務を果たし、幸せで安全な毎日を確保してあげられるかどうか

もう一度よく考えてみてください。


「かわいい」という気持ちだけで生き物は飼えません。

ペットは自分自身を着飾るためのアクセサリーではありません。


○動物の世話に休みの日はありません。

毎日欠かさず、時間と手間をかけて散歩ができますか?

お留守番は長くないですか?毎日お散歩に行けますか?

毎日話かけてあげられますか?

言うことを聞かない時、トイレに失敗した時、叩いたり怒ったりする前に

なにか原因があるのではないか考えてみてください。

元気、食欲はあるか?排泄はできているか?

毎日ちゃんと見てあげることで細かい変化にも気づくことができ、

病気の早期発見にもつながります。

年をとった時、人間と同じように寝たきりになったり、認知症になったり、

介護が必要になることもあるかもしれません。

それでも最後まできちんとお世話できますか?

そして、旅立つ最後の時は「見てるのが辛い」なんて言わずに

傍にいてあげてください。

よい信頼関係を築いた家族だからこそ、

最後のその時まで傍にいてほしいはずです。

○ご近所に迷惑をかけないようにしつけができますか?

おうちにきてすぐ「おすわり」「まて」「トイレ」などができるわけではありません。

わんちゃんは、飼い主との信頼関係を築きながら成長していきます。

特に生後5か月頃までの社会化期は子犬にとってとても大事な時期で、

たくさんの事を吸収します。

他犬(兄弟など)とじゃれあったり、喧嘩したりしながらルールを学び、

社会性を身につけます。

この時期にしつけを行うと覚えやすいです。

この時期にしっかりとそばにいてあげることはできますか?

○ねこを飼う場合は、室内飼育ができますか?

(ねこを家の外に出すと、交通事故や外猫との接触、喧嘩によるケガや

ウイルス感染の危険にさらされます。)

○犬猫は15~20年程の寿命があります。

大型犬は平均10歳、小・中型犬は平均15歳、

猫は15歳を越えたころに寿命を迎えますが、

小・中型犬、猫は20歳を越えることも珍しくありません。

○最後まで愛情をもって面倒を見ることができますか?

暮らし始める前に犬猫の老後、お別れの事を考えておいてください。

○動物を飼うには経費がかかります。

狂犬病予防注射、混合ワクチンは毎年、フィラリアの予防薬は

4月頃~12月頃まで毎月、ノミダニ予防薬は毎月、毎日のえさ代など。

犬猫の一生にかかる費用を考えてみましたか?

例えば、避妊手術・去勢手術。

サイズや病院により差はあるものの、1.5万~3万円ほどかかります。

望まない繁殖を防ぐとともに、メス特有の病気やオス特有の病気のリスクが

大幅に軽減されます。

可哀想だからしない。ではなく、大切なペット(家族)だからこそ

必ずしてください。

不幸な犬猫を作らないことに繋がります。

○あなたの犬猫が病気になった時、動物病院に連れていくことができますか?

血統の犬猫には、その血統特有の病気があることがあります。

定期的な通院が必要になった場合、連れていくことができますか?

完治することがなく、投薬を続けなければならない病気になってしまった場合、

少しでもペットの負担を減らして心地よく過ごせるようにしてあげられますか?

○転居するときも一緒に連れて行ってあげられますか?

○結婚・離婚・妊娠・出産など、生活の変化があっても一緒にいてあげられますか?

○ご家族が旅行に行くとき、代わりに世話をしてくれる人がいますか?

○突然の入院や不慮の事故など、あなたの身に万一のことがあったとき、

代わりに飼ってくれる人がいますか?

○よきパートナーに、よき家族になる子がどこかで待っているかもしれません。

ですが、飼い始めたその日から動物の命は

あなたにゆだねられる事を忘れないでください。

毎日の世話、住居環境、経済的状況、

もし不安な要素があるのなら新しい家族を迎えるのは

今ではないのかもしれません。

一度迎えてしまった子は、他に行くところがないかもしれません。

飼い主の無責任のツケは動物がその命で払うことになります。

「好きだからこそ、今は飼わない。」これも動物への愛情のひとつです。



もう一度ご家族でよく話し合ってみてください。

新しい家族を迎える前に: プロフィール
bottom of page